美容外科と再生医療のリンク

再生医療研究のフィールドでは、現在しきりに「幹細胞」を用いた細胞再生治療の技術が開発され、すでに一部は実用段階に入っています。現在有望視されているのは豚などの家畜の細胞をベースに、人体のパーツを培養し、これを移植・同化させることで失われた器官や老化で損なわれた器官を全く新しいものに入れ替えてしまうというものです。よって、美容外科に近いところでは、乳がん治療の一環として、乳房再建の技術はもうかなり完成に近づいています。

再生医療ではこのように「新たに作られた人体のパーツを移植する」という治療の他、すでにダメージをこうむっている人体各部に働きかけ、その再生、若返りを促進するというものです。美容外科が主に注目し、積極的に採り入れているのがこの方法論なのです。すでに美肌治療ややけど・あざの治療に絶大な効果を発揮しており、さらに皮膚のたるみ、シワ、くすみ、肌荒れについても、再生医療のノウハウがうまく美容外科に生かされています。

美容外科におけるアンチエイジング治療では、こうした再生医療のノウハウをさらに積極的に大々的に生かした治療を開発、実用化している最中でして、現在でもすでに多くの成果を上げているわけですが、今後はさらに驚くべき効果が世の注目を集めるようになること必定です。そのカギとなっているのが今まで述べたような、最新の再生医療の研究成果だということです。

美容外科はその立脚点から、あくまで美容効果を中心に治療メニューを組み立てているわけですが、美容外科における治療実績の多くは、形成外科や一般的外科治療にもフィードバックし、医療全体のレベルアップに力を与えていることは間違いありません。実際、脳外科、心臓外科、循環器外科など一般の外科治療においても、美容外科が推進してきた「患者に肉体的負担をかけない審美的治療技術」がどんどん取り入れられています。先にも触れましたが、患者全体が高齢化しつつある現代では、これは当然の流れかと思います。

そうした医療全般の流れの中に、新たに再生医療というノウハウが加わったわけですから、今後はさらに患者の肉体に優しい、治療後の生活復帰が容易な、美しい治療が外科治療全体のメインストリームとなるはずです。その基本は、美容外科の提唱する、最短のダウンタイムで治療痕を残さない、自然な仕上がりを目指す姿勢にあると言えるでしょう。

 

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