美容外科によって自己のルックスや体型を理想に近づけるという使い方は、現在の美容外科の治療内容全体から見れば、すでに主流ではなくなりつつあるのではないでしょうか。むしろ現代のユーザーは万人の支持する平均的な美よりも、より本人の個性を生かした「主張する美」を目指す方向に向かっているように思えます。それよりも今、美容外科の主流は何度も述べているように、アンチエイジング治療で占められているのです。ちょっとしたルックスの問題、コンプレックスの解消なら、現在はプチ整形によってほとんどカバーされているのです。
考えてみればプチ整形というものが誕生して以来、美容外科を取り巻くわたしたちの生活は激変したと言っていいかもしれません。肉体的コンプレックスは、いつでも気軽に解消される類のものになってしまえば、それはもう悩みの種のうちに入らなくなってしまうのかもしれません。私たちの悩みはもっと根本的なところ、老化への恐れ、恐怖に向かっていくのではないでしょうか。その結果がプチ整形の隆盛とアンチエイジング治療への関心の高まりなのだと思います。
プチ整形の普及と定着によって、青少年の悩みの質というものも近年微妙に変化しているように見受けられます。これまで青少年の悩みのベスト3はほとんど肉体的コンプレックス、ルックスについてのコンプレックスに占められていたわけですが、美容外科が身近な存在となったことでこうした悩みについての深刻さが薄められ、若者の悩みはもっと精神的なもの、社会的なものへと変化してきているのではないでしょうか。これはある意味、現在の美容外科が社会に貢献した結果と言えなくはないでしょうか。
青少年ばかりではなく、中高年層においても同様に、日々の生活の中で心を占める問題は、具体的な経済的問題や人間関係はさておき、やはり老化に対する悩みが重要なウエイトを占めてきているのではと思えます。とりあえず、今現在肉体に起きつつある変化、すでに表れてしまった変化を何とかしたい、しなければというのが、この厳しい社会に投げ出されている中高年の最大の関心事なのだと思います。そうした社会のニーズに確実に応えてくれる美容外科の存在がますますクローズアップされているという次第です。
美容外科とそれを取り巻く医学界全体の進化、特に細胞生物学と再生医療に関する研究の急速な発展は、わたしたちの未来を明るく照らす希望となっています。いち早くそうした技術へのアプローチを行い、実用化を成し遂げた美容外科のドクターたちに、最大限の敬意と称賛の意を表したいと思います。
美容外科の参考情報 → http://www.veriteclinic.com/vnews/